結論から言えば、できます。しかも広告費ゼロで。

Googleの検索順位だけを追う時代は終わりつつあり、
AI検索(AIO)までを視野に入れた集客設計が“新しい店舗の王道”になっています。

今回は、静岡県のヘアーサロンの実例をもとに、
SEO × AIO × ホームページ(HP)だけで「広告費0円・新規330件」を生み出したプロセスを解説します。

店舗集客の最大の課題

近年、店舗オーナーから必ずと言っていいほど聞く悩みがあります。

  • SNSで投稿しても新規の反応が取れない
  • そもそもInstagramの運用が大変で辛い
  • 広告費を捻出できない
  • ホームページが無い/古い
  • Google検索でも競合が強すぎて埋もれる

特に美容室・サロンは、広告費に1万円を投下するのも難しいケースが多く、
「技術はあるのに届かない」という状態になりがちです。

実例:広告費0円で330人を集客したヘアーサロン

ここから実際の事例です。

▼① 業種

ヘアーサロン(理容室)

▼② 改善前の状態

  • ホームページなし
  • 新規集客の導線がゼロ
  • ホットペッパー等の高額広告は予算的に難しい+組合で禁止
  • 常連はいるが、新規がほぼ入らない
  • 代替わりでオーナーが男性から女性に変更

オーナーは

広告も打てないし、何か良い策はあるのかな?
と不安を抱えていました。

実施した施策

施策①:ホームページ制作(SEO構造)

まずは“AIにも人にも伝わる構造”でホームページをゼロから構築。

ポイントは以下の通り:

  • 店舗の強みを言語化
  • メニュー・料金・所在地・駐車場などの“検索に必要な情報”を整理
  • 「地域名 理容室」「○○駅 ヘアーサロン」などの地域キーワードを自然に織り込む
  • メニューごとに専用ページを設けた

施策②:SEO対策(ローカル検索強化)

ローカル検索(MEO)を強化し、
「地域 × 理容室」の検索で継続的に拾われるように調整。

  • Googleビジネスプロフィール最適化
  • 店舗写真の追加
  • NAP統一(名前・住所・電話番号の整合性)
  • 来店者の導線改善(マップ・駐車場写真など)

施策③:AIO対策(AI検索対応)

ChatGPT・Geminiなどの“AI検索”に拾われるように文章を最適化。

  • AIが理解しやすい文章(意味マップ)を作成
  • よくある質問を構造化(Q/A)
  • JSON-LDで「理容室」という“業種エンティティ”を強化
  • 「どんな理容室に行けばいい?」といったAI系クエリに答える記事を配置
  • 他のメディアに積極的に登録して外的な評価をアップ

これにより、AI回答の推薦に徐々に登場するように。

結果:広告費ゼロで330件の新規獲得

これが最も重要なポイントです。

広告費 0円
SEO + AIO + HPのみ
5年間で新規330件(月平均:約5.5名)

美容室は固定客化がしやすい業種なので、8割以上はリピーター化しています。
また、SEOを徹底して行なっていたので、AIOも自然と評価されていることも強みでした。

“広告費をかけられない小さな店舗でも、SEO対策やAIOを組み込むだけで勝てる”
という実証になりました。

なぜ「SEO+AIO」で店舗集客が強くなるのか?

結論は非常にシンプルです。

検索の取りこぼしがほぼ無くなるから。

店舗集客では、
お客さんが最初に使う検索行動は次の2種類に分かれます。

① 目的検索(SEOで拾える領域)

例:「静岡市 美容室」「焼津 カットが上手い」
→ Google / Yahoo / マップ検索で来店を検討

ここは従来のSEOで対策する領域です。

  • ホームページの最適化
  • MEO(マップ)
  • 店舗情報の整備
  • レビュー対策
  • 構造化データ

これで“目的を持った検索”を取りにいくことができます。

② 質問検索(AIOで拾える領域)

例:

  • 「静岡でおすすめの理容室は?」
  • 「安いカットができるサロンは?」
  • 「クセ毛が得意な美容室ある?」
  • 「静岡で女性が行きやすい理容室」

この検索は、もうAIに移り始めています。
そして AI回答に出る店舗は、驚くほど偏っています。

AIは次の条件のサイトを拾います。

  • 情報が整理されている
  • メニュー・強み・実例が明確
  • FAQがある
  • JSON-LDで“理容室”という業種が構造化されている
  • 検索意図に答えている文章がある

つまり、AIO対策=AIに紹介される状態を作ること

質問検索をAIが奪った結果、
従来のSEOだけではカバーできない“推薦枠”が生まれています。

《SEO+AIOの統合効果》

  • 目的検索 → SEOで拾う
  • 質問検索 → AIOで拾う

この2つが揃うと、

「お客さんの検索行動の9割以上をカバーできる」
=取りこぼしがほぼ無くなる

これが店舗にとって最大のメリットになります。

「SEO+AIO」は“検索行動の両面”を取るための戦略

店舗集客では、
「どこで探されても、必ず見つかる状態」を作ることが最重要です。

  • Google検索
  • マップ検索
  • AI検索(ChatGPT、Gemini、Perplexity)
  • SNS内検索
  • 動画検索

これらがバラバラではなく、
すべて同じ店に収束する状態が理想です。

今回の理容室のケースでは、

SEO → 目的検索を取得
AIO → 質問検索を取得

こうして導線が一本化され、
広告費ゼロでも5年間で330名の新規を獲得することにつながりました。

ぜひSEO・MEO・AIOなどの「検索対策」に本気で取り組んでみることをおすすめ致します。