結論から言えば、できます。しかも広告費ゼロで。
Googleの検索順位だけを追う時代は終わりつつあり、
AI検索(AIO)までを視野に入れた集客設計が“新しい店舗の王道”になっています。
今回は、静岡県のヘアーサロンの実例をもとに、
SEO × AIO × ホームページ(HP)だけで「広告費0円・新規330件」を生み出したプロセスを解説します。
- 1. 店舗集客の最大の課題
- 1.1. 実例:広告費0円で330人を集客したヘアーサロン
- 1.1.1. ▼① 業種
- 1.1.2. ▼② 改善前の状態
- 1.2. 実施した施策
- 1.2.1. 施策①:ホームページ制作(SEO構造)
- 1.2.2. 施策②:SEO対策(ローカル検索強化)
- 1.2.3. 施策③:AIO対策(AI検索対応)
- 1.3. 結果:広告費ゼロで330件の新規獲得
- 1.4. なぜ「SEO+AIO」で店舗集客が強くなるのか?
- 1.4.1. ① 目的検索(SEOで拾える領域)
- 1.4.2. ② 質問検索(AIOで拾える領域)
- 1.5. 《SEO+AIOの統合効果》
- 1.6. 「SEO+AIO」は“検索行動の両面”を取るための戦略
店舗集客の最大の課題
近年、店舗オーナーから必ずと言っていいほど聞く悩みがあります。
- SNSで投稿しても新規の反応が取れない
- そもそもInstagramの運用が大変で辛い
- 広告費を捻出できない
- ホームページが無い/古い
- Google検索でも競合が強すぎて埋もれる
特に美容室・サロンは、広告費に1万円を投下するのも難しいケースが多く、
「技術はあるのに届かない」という状態になりがちです。
実例:広告費0円で330人を集客したヘアーサロン
ここから実際の事例です。
▼① 業種
ヘアーサロン(理容室)
▼② 改善前の状態
- ホームページなし
- 新規集客の導線がゼロ
- ホットペッパー等の高額広告は予算的に難しい+組合で禁止
- 常連はいるが、新規がほぼ入らない
- 代替わりでオーナーが男性から女性に変更
オーナーは
広告も打てないし、何か良い策はあるのかな?
と不安を抱えていました。
実施した施策
施策①:ホームページ制作(SEO構造)
まずは“AIにも人にも伝わる構造”でホームページをゼロから構築。
ポイントは以下の通り:
- 店舗の強みを言語化
- メニュー・料金・所在地・駐車場などの“検索に必要な情報”を整理
- 「地域名 理容室」「○○駅 ヘアーサロン」などの地域キーワードを自然に織り込む
- メニューごとに専用ページを設けた
施策②:SEO対策(ローカル検索強化)
ローカル検索(MEO)を強化し、
「地域 × 理容室」の検索で継続的に拾われるように調整。
- Googleビジネスプロフィール最適化
- 店舗写真の追加
- NAP統一(名前・住所・電話番号の整合性)
- 来店者の導線改善(マップ・駐車場写真など)
施策③:AIO対策(AI検索対応)
ChatGPT・Geminiなどの“AI検索”に拾われるように文章を最適化。
- AIが理解しやすい文章(意味マップ)を作成
- よくある質問を構造化(Q/A)
- JSON-LDで「理容室」という“業種エンティティ”を強化
- 「どんな理容室に行けばいい?」といったAI系クエリに答える記事を配置
- 他のメディアに積極的に登録して外的な評価をアップ
これにより、AI回答の推薦に徐々に登場するように。


結果:広告費ゼロで330件の新規獲得
これが最も重要なポイントです。
広告費 0円
SEO + AIO + HPのみ
5年間で新規330件(月平均:約5.5名)
美容室は固定客化がしやすい業種なので、8割以上はリピーター化しています。
また、SEOを徹底して行なっていたので、AIOも自然と評価されていることも強みでした。
“広告費をかけられない小さな店舗でも、SEO対策やAIOを組み込むだけで勝てる”
という実証になりました。
なぜ「SEO+AIO」で店舗集客が強くなるのか?
結論は非常にシンプルです。
検索の取りこぼしがほぼ無くなるから。
店舗集客では、
お客さんが最初に使う検索行動は次の2種類に分かれます。
① 目的検索(SEOで拾える領域)
例:「静岡市 美容室」「焼津 カットが上手い」
→ Google / Yahoo / マップ検索で来店を検討
ここは従来のSEOで対策する領域です。
- ホームページの最適化
- MEO(マップ)
- 店舗情報の整備
- レビュー対策
- 構造化データ
これで“目的を持った検索”を取りにいくことができます。
② 質問検索(AIOで拾える領域)
例:
- 「静岡でおすすめの理容室は?」
- 「安いカットができるサロンは?」
- 「クセ毛が得意な美容室ある?」
- 「静岡で女性が行きやすい理容室」
この検索は、もうAIに移り始めています。
そして AI回答に出る店舗は、驚くほど偏っています。
AIは次の条件のサイトを拾います。
- 情報が整理されている
- メニュー・強み・実例が明確
- FAQがある
- JSON-LDで“理容室”という業種が構造化されている
- 検索意図に答えている文章がある
つまり、AIO対策=AIに紹介される状態を作ること。
質問検索をAIが奪った結果、
従来のSEOだけではカバーできない“推薦枠”が生まれています。
《SEO+AIOの統合効果》
- 目的検索 → SEOで拾う
- 質問検索 → AIOで拾う
この2つが揃うと、
「お客さんの検索行動の9割以上をカバーできる」
=取りこぼしがほぼ無くなる
これが店舗にとって最大のメリットになります。
「SEO+AIO」は“検索行動の両面”を取るための戦略
店舗集客では、
「どこで探されても、必ず見つかる状態」を作ることが最重要です。
- Google検索
- マップ検索
- AI検索(ChatGPT、Gemini、Perplexity)
- SNS内検索
- 動画検索
これらがバラバラではなく、
すべて同じ店に収束する状態が理想です。
今回の理容室のケースでは、
SEO → 目的検索を取得
AIO → 質問検索を取得
こうして導線が一本化され、
広告費ゼロでも5年間で330名の新規を獲得することにつながりました。
ぜひSEO・MEO・AIOなどの「検索対策」に本気で取り組んでみることをおすすめ致します。

